それらは,日本国内には,当初、米国製廉価盤のLPとして入荷し,輸入レコード店に並びました。私も,それらのターナバウトやエベレストレーベルの輸入盤を購入しました。勿論,当時でもヒンミンであった私は,その一部,すなわち,「ベートーベン:交響曲第3番(1944)」,「ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(1942)・ハイドン変奏曲(1943)」及び「ベートーベン:交響曲第9番(1942)」しか入手することはできませんでした。
現在,旧ソ連にあった録音は,そのコピー(やはり,元テープは返還されていないようです)がドイツに戻されているそうですし,また,それを元にしたCDも発売されておりますが,アナログ録音による磁気テープは地磁気の影響を受けますし,また,テープの材質(アセテート?)も経年変化がありますので,音は劣化していると思われます。劣化が最も少ないのは,おそらく,旧ソ連で販売されていたLPではないかと思います(LPの原料である塩化ビニールは経年変化は少なく,熱等で変形を起こさない限り,発売時とほぼ同じためです。ただし,可塑剤の添加物は析出してくる可能性有ります)。このため,現在では,この旧ソ連のLPを再生して,CD化しているものが最も音が良いようです。
と言うことで,私の持っているLPは旧ソ連のものではなく,「Turnabaut TV4343」

ですが,購入時と音はそれほど変わっていないのではないかと言うことで,それを再生して,mp3ファイル化してみました。なお,今回のものは,カートリッジ「オーディオテクニカ:AT-3M」+「マランツ:PM-78」で再生したものをWAVE RECORDER「ローランド:EDIROL R-09」に録音し、パソコンで編集したものをmpファイル化しました。以下のURL
http://matsumo2.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/beethoven_symph_1.html
中のファイル「Beethoven_Symphony_No_3_Furtwangler_1944-1.mp3」(29.1MB)と「Beethoven_Symphony_No_3_Furtwangler_1944-2.mp3 」(16.9MB)ですので、みなさま、ぜひ、ダウンロードして、お聴き下さい。
なお、この1944年の録音は,西洋にて「ウラニア盤」として発売されたことがあるもので,その時はまだ生存していたフルトベングラーにより,発売中止になったものですが,ウラニア盤はなぜか,再生速度が速く,その分,音も高くなったので,より,迫力があったようです。しかしながら,ターナバウトのものは正しい速度のようです。
フルトヴェングラーの英雄を拝聴しました。スッキリした演奏でした。比較はメンゲルベルクですから、それぞれ個性があって楽しめました。LPからのmp3ファイル化は、聴きくらべますとスクラッチノイズはメンゲルベルクのCD(オーパス蔵)の方が多いようです。私は音楽愛好家の一人にすぎませんので、むずかしいことは考えずに聴いています。他の掲示板で第九についての論議が賑やかに論じられていました。また、朝日新聞でも大きく取り上げられていました。私のCD1951年のバイロイト盤は......「聴いていて、いいなー」と思えば良しとします。
で、カートリッジがAT−3Mとは懐かしいですよ。私もAT−3は愛用してました。シュアーM44−7も使いましたし、サテンはMCでしたが出力が大きいのでヘッドアンプを使用せずに使えました。サテンが一番良い音で再生され、感心していたものです。ベートーヴェンのSQなど、これからも楽しみにしていますので、よろしくお頼み申しあげます。英雄ありがとうございました。
オーパス蔵のメンゲルベルク指揮の「英雄」はSPからの復刻だと思いますので、一種のテープ録音からLP化したものの復刻LP(Turnabautのもののことです)の方が、いわゆる雑音は小さいと思います。
ベートーベンの弦楽四重奏曲第7番〜第16番までのmp3ファイルは既にできています。1週間につき、1曲程度の割合でネットにupするつもりですので、ぜひ、続けてお聴き下さい。それが終わったら、シューベルトの曲が続きます。
私はパソコン通信時代から、掲示板に書きこませていただいておりますので、ネットはは世の中の縮図、と言うか、の縮図みたいなものということは十分に存じております。みなさんが、たつさんみたいな良い方でしたら、ネットもギスギスすることは無くなると思うのですが。
AT-3MはモノラルLP用のものとのことで、現在でも使用しています。サテンのMCは高級品過ぎて、当時の私には買えなかったので、一度も使ったことはありません。オーディオテクニカの6000〜8000円位のものを使用していました。
バイロイト盤のことは、大げさに言っているだけだと思っています。まあ、好きなレコードを好きな人が聴けば十分だと思います。