2018年09月16日

本「モーリス・ルブラン著、平岡敦訳 ルパン、最後の恋」

モーリス・ルブラン著、平岡敦訳「ルパン、最後の恋」(発行日:2013. 5.25、発行所:(株)早川書房)を読みました。これはハヤカワ文庫の1冊です。この「ルパン、最後の恋」は今まで未出版であったものが2012年になり、ようやく出版されたのだそうで、アルセーヌ・ルパン物はほとんど読んでいる私にとっても、初めて読んだものです。

さて、アルセーヌ・ルパン物を書いた「モーリス・ルブラン」は1941年に亡くなったのですが、1936年に「ルパン、最後の恋」の原稿を書き上げて、すぐに、脳溢血になってしまい、ほとんど仕事ができない状態になってしまったのだそうです。氏は一応完成したものを何度も推敲していくタイプの作家だったそうで、結局のところ、まだ、推敲が終わってない段階で、亡くなってしまい、それが子孫によって出版されずに、自宅に保管してあったものがようやく出版されたのだそうです。

さて、感想ですが、確かにルパン物ですが、子供2人を手下に使うと言う気持ち悪いものですね。確かにルパン物特有の冒険談であることは認めるのですが、何だか、少年探偵団みたいな絵空事過ぎる感じの上、話も唐突な部分があり、まだ、推敲が足りないと言う感じで、今まで公開されていなかったものがようやく公開されたと言う以外、あまり、存在価値が無いものだと思いました。

なお、この本には「アルセーヌ・ルパンの逮捕(初出版)」と「壊れた橋」と言う短編も収録されています。前者は、前述のごとく、ルブランは推敲を加える人だったことから、雑誌に投稿された初出版はその後改訂が加えられ、現在、我々が目にするものになっているのだそうです。と言うことで、記憶の限りでは初出版は現在版より文章の量が少ないような気がしました。すなわち、その分、薄手に感じました。後者は「バーネット探偵社」は短編8編なのですが、英語版では短編9編なのだそうで、その英語版のみに入っているものだそうで、これも、初めて読みましたが、何だか、ことらも8編版の小説に比べて薄味のような気がしました。

matsumo(http://matsumo.my.coocan.jp
posted by matsumo at 20:47| 東京 ☁| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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