2009年07月03日

本「岡部昌幸著 迷宮の美術史 名画贋作」

岡部昌幸著「迷宮の美術史 名画贋作」(発行日:2006. 1.15、発行所:(株)青春出版社)を読みました。これ、「青春新書」の1冊です。

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骨董品には偽物が多いことを知っていましたが、絵もやはり偽物が多いのですね。しかしながら、新書のせいか、各名画の贋作に関して、掘り下げが不足しているのが気になりました。特に、贋作を扱っているのに、その贋作がどのようなものであったかの写真が少なすぎです。

それにしても、フェルメールの贋作、それも、フェルメール風の絵を描いて、今まで世に出ていなかったものが見つかったとのことで、美術館にまで買わせたファン・メーヘレンの話は、私が他の本で読んだものの方が遙かに詳しい上、絵の写真もありましたが、この話がこの本の中では一番でした。また、画家のキリコは自作でも贋作と言ったそうで、まあ、沢山、描いている人は、自分の描いたものを全部は覚えていないのでしょうね。

それにしても、私はブランドより中身で、その絵が素晴らしければ、別に、フェルメールの作品でなくてもよいと思います。まあ、世の中、ブランド好きな人が多く、私が好きなクラシック音楽の世界だと、例えば、”ハイドン:弦楽四重奏曲第17番「セレナード」”は、他の人の作曲したものだと言うことになった途端、演奏・録音回数は激変したようですし、また、「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」(ピアノ:リパッティ)の録音は、実際は他のピアニストの録音だったと言うことがわかった途端、今まで名盤だと言っていた人が、手の平を返したように他の録音を推薦するようになりましたし。すなわち、中身ではなく、他の情報で判断する人が多いと言うことですね。

なお、損保ジャパン東郷青児美術館にある「ゴッホ:ひまわり」も贋作と言う噂があるとのことですが、私は、2回程観ましたが、中々いい絵だと思いました。

matsumo(http://homepage3.nifty.com/matsumo2/
タグ:岡部昌幸
posted by matsumo at 19:38| 東京 霧| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
matsumoさまこんばんは。
クライスラーが自作自演をするのに、全て自身の作曲なのに、ヨーゼフ・ランナーの曲と偽ったものは評論家の評判が良く、最初からクライスラー作と示したものは評判が悪かったというエピソードもありますね。
モーツァルトの木管楽器のための協奏交響曲も偽作だと私は思うのですが…。matsumoさまのご見解はいかがでしょうか。
Posted by 質問者A at 2009年07月05日 22:06
質問者Aさん、こんにちわ。コメント、有り難うございます。

モーツアルトの「木管楽器のための協奏交響曲」ですか。私が好きな曲の1つです。勿論、怪しいことは知っていますが、曲が良ければ、そんなことは気にする必要は無いと思いますが。
Posted by matsumo at 2009年07月06日 19:54
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